飲み水
PFASを体の中に取り込む可能性がもっとも高い飲み水(水道水)について、世界各国はさまざまな基準を設けています。日本では、体重50キロの成人が1日2リットル、生涯(70年)飲み続けても健康への影響がない値として定められています。
なお、飲み水1リットルに含まれる量(ナノグラム)はプールに塩を2、3粒溶かしたほどの濃度とされています。
飲料水基準
| 国 | PFOS | PFOA | PFHxS | 制定 |
|---|---|---|---|---|
| WHO | 100 | 100 | 500 * | 2024 |
| 欧州飲料水指令(EU) | 100 (20物質の合計) | 2022 | ||
| ドイツ | 20 (4物質の合計) | 2023** | ||
| デンマーク | 2 (4物質の合計) | 2023 | ||
| スウェーデン | 4 (4物質の合計) | 2023 | ||
| カナダ | 30 (25物質の合計) | 2024 | ||
| オーストラリア | 8 | 200 | 30 | 2025 |
| アメリカ | 4 | 4 | - | 2024 |
| 日本 | 50** | - | 2025 | |
単位: (ng/L)
* PFAS 30物質の暫定値
** PFOS + PFOA 合計
WHOのガイドラインは、途上国を含む世界中で「達成可能」な指標として設定されたものです。
EUでは欧州飲料水指令とは別に、加盟国が独自の基準を設けています。
EPA(米環境保護庁)はPFOS 0.02ナノグラム、PFOS 0.04ナノグラムを「健康への影響がない値」としていますが、水道施設で測定できる下限値にあわせて、ともに4ナノグラムとしています。
食べ物
食べ物と飲み物から1日に体の中に取り込んでも健康への影響がないとされるPFASの「耐容一日摂取量」(体重1キロあたり)は、評価機関によってばらつきがあります。
耐容一日摂取量(食べものや飲みものから生涯摂り続けても健康への影響がない量)
注)環境省は、食品安全委員会の出した耐容一日摂取量をもとに飲み水の基準をきめる
日本では、欧米と比べて数十倍から数百倍ものPFOS・PFOAを摂取しても健康への影響がないことになります。食品安全委員会の定めた「耐容一日摂取量」について評価が妥当かどうかに疑問が出ています。なお、評価の過程についての記録は一部の情報しか公開されていません。